SLUM VILLAGEの4人のメンバー（故J DILLAとBAATINを含む）全員をフィーチャーした1STアルバム『VILLA MANIFESTO』が7/27にリリースされるが、共同創立者のT3はデトロイトのラップ・グループの将来はハッキリしていないと言っている。

「オレたちが続けるためにはどうしたらいいのか見当もつかないね」と1996年にバンドを結成したT3は言う。「何が必要なのかわからない。奇跡でも起こらないとね。もしこのアルバムが大成功して、サポーターがどっと増えれば、もう一枚レコードを作るチャンスもあるかもしれないけど。オレはこのレコードが大成功すると信じているよ。パワフルなレコードだから成功すると思う」

『VILLA MANIFESTO』は2006年に亡くなったJ DILLAがT3と共有していた「BLUES BROTHERSっぽいことをやろう」というビジョンから発展したもので、新旧のメンバーが全員参加してアルバムに仕上げたという。SLUM VILLAGEは2009年にBAATINが死ぬ前にスタートし、そのあとT3と2001年に参加したELZHIが様々なコラボレーター（YOUNG RJなど）と仕事を続け、亡くなった2人のメンバーが残した音源から曲をまとめていった。

「運良くBAATINは17曲ぐらいレコーディングしていたんだ。それにオレはDILLAがこれまでリリースしていなかったビートやボーカルを持っていたからね。頑張ってこのプロジェクトを形にしたんだ。つらいことだったけど、彼らとその遺産のためにやらなきゃいけないって思うんだ。DILLAが死ぬ前に約束したからね。だからこのレコードを作りたかったんだ」

『VILLA MANIFESTO』にはCOLIN MUNROE、ROOTSの?UESTLOVE、A TRIBE CALLED QUESTのPHIFE、DE LA SOUL、LITTLE BROTHER、DJ BABU、DILLAの兄弟のILLA、DWELE、DENAUN PORTERらが参加している。